2005年07月11日

「地雨」


一定の強さで長く降り続く雨のこと。

わたしがまだ子供だった頃、といっても十数年前ですが、梅雨の時期の雨は「地雨」と呼ばれるものだったような気がします。
朝目覚めたときから、このままやむことがあるのだろうかと思わせる、線を描くように降り続く大粒の雨。たまに風が吹いて、雨が地面や屋根に当たる音に変化や強弱があるだけで、あの暗たんとした雨音に一日中取り囲まれていたような気がします。
でも、あの頃の梅雨は結構好きな季節でした。

最近そういった少し憂うつで雰囲気のある雨が降らなくなってきているような気がします。


「墨東綺譚」
永井荷風
主人公の大江とお雪が出会うシーンや、足しげく彼女の元に通う場面に雨が印象的に使われています。まだ娼婦街があった東京の町並みや、荷風自身がモデルといわれる主人公大江の街歩きの楽しみ方など耽美派の中心であった作者の代表的な一冊。(「ぼく」はさんずいに墨:荷風による造語[隅田川を一字で表す])



「羅生門」DVD
監督:黒澤明
薄暗い雨のなかの羅生門と、人間のエゴ。あの降り止まない雨の音が映画の不可思議さを増しています。














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posted by maa at 17:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | なにげない辞書
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